KDDI DIGITAL GATE内にて、第5世代移動通信システムを用いて、科学実験の自動化・効率化を目的とした、無人搬送車(AGV)とロボットアームにおける、遠隔からの自動制御の実証実験を行いました。
当社が開発中のロボット遠隔制御サービス HATS(Highly Autonomous Teleoperation Service)(以下、HATS)は様々なロボットにアドオンすることで、遠隔制御を実現します。本開発では、国立研究開発法人理化学研究所生命機能科学研究センターのロボティックバイオロジー・プロトタイピングラボにおける、科学実験の自動化・効率化を目的とした新規ロボットシステムにHATSを実装しました。
今回の実証実験では、自宅や他の拠点を想定した遠隔からロボットの操作を行いました。確認したいエリアまでAGVを走行させ、カメラで状況確認、実験装置を模擬したボタンの操作を実行しました。また、KDDIの5G環境を活用することで画像や操作の遅延もほとんどないことが確認できました。
今後は、現地に人が赴いて行っていた確認や作業を、遠隔からのロボット操作により実行することで、科学実験の自動化・効率化に寄与してまいります。
■KDDI DIGITAL GATE(東京・虎ノ門)での実証実験の様子
写真1:AGVに搭載したロボットアームにて、机上のボタンを押している様子
写真2:HATSにて、遠隔からロボットを操作している様子
ロボットアーム:COBOTTA PRO 1300(株式会社デンソーウエーブ)
AGV:ビジョンシステム搭載 無人搬送台車 S-CART-V100(日本電産シンポ株式会社)